なんか、steam版のWarbandにアップデートがかかりましたね、このアップデートをすませると、configで言語を「nihongo」に設定していれば、すべて日本語化されてしまうようです。むむむー?これではサイバーフロントさんから出る完全日本語版の必要性が薄れてしまうよーな・・・?

んでもって、この変更によって、mb-jpなどで有志の皆さんで翻訳した文章を導入していても、全て違うものに上書きされてしまいます。例の4gamerのスクリーンショットにあった文章に、です。

ベージャー → ヴァエギル

カーギット → ケルジット

の辺り、昔からカルラディアで剣を振るってきた騎士の方にはちょっと耳慣れなくて違和感があると思われます。なので、ここら辺をgrepとか使って、ベージャーやカーギットに戻しちゃおう!というのが、今回のコラム内容でございまーす。

1.翻訳文がどこに入っているのか知る

今回いじる翻訳文はこちらに入ってます。

Steamのフォルダ\steamapps\common\mountblade warband\Modules\Native\languages\

このlanguagesフォルダの中に、ja というフォルダがあります、ここにNativeの日本語文章が全部入ってます。

これが、Warband – Native の全ての文章ファイルです、拡張子はcsvになっています。

2.grepで探す。

この全てのファイルを一個一個開いて、ヴァエギルやケルジットを探して置換していっても良いですが、それはちょいと面倒なので、grepをしましょう。

前回 TeraPad を紹介したので、TeraPad と親和性の高い QGREP を紹介したい所ですが、このQGREP、インターフェースが古くて、Windows XP以降に慣れてきた世代にとっては、かなりとっつき辛いかと思います。ので、今回は JGREP っていうツールを紹介しまーす。

JGREP - http://www.hi-ho.ne.jp/jun_miura/jgrep.htm

インストールしたら、最初に、「ツール」→「環境設定」と進んで、エディタプログラムの欄へ、自分が使っているテキストエディタへのパスを記入しておきます。

俺の場合TeraPadを使っているので、TeraPad.exeがある場所までのパスを記入してあります。この下の「起動パラメータ」っていう所も入れておきたいんですが、起動パラメータがなんなのかわからない場合は右側の「?」ボタンを押してください。

こんな感じのダイアログが出ます、TeraPadは「/j=%L %F」と記入しておくと幸せになれることがわかります、ので、素直に記入しておきます。

よーし、準備完了!GREPしましょうー。

まず。左側のディレクトリパネルから、先程の、csv ファイルが入っている ja フォルダを選択します。

Steamのフォルダ\steamapps\common\mountblade warband\Modules\Native\languages\ja\ ですねー。

そして、「検索文字列」の所に「ヴァエギル」と入力。

「ファイルフィルタ」とか「ディレクトリマスク」という所に「*.*」と入力。そして、「検索開始」アイコンクリック、またはF3を押せばー!

↑ こんな風に、jaフォルダの中にある全てファイルを検索してくれて、ヴァエギルと表記されている行を全部探し出してくれちゃうわけです。こういう機能のことを「GREP」というわけなのでした。

右下の検索結果の各行をダブルクリックすれば、先程設定したテキストエディタでcsvファイルを開いてくれます。起動パラメータをちゃんと入力でき ていれば、該当行の所で開いてくれます。

ちなみに「ヴァエギル」という単語が出てくるファイルは、factions.csv、game_menu.csv、game_strings.csv、item_kinds.csv、troops.csv の5つでした。

3.置換する

後は置換するだけだーっ。GREP結果によって、置換すべき5つのファイルは判明しているのでそれぞれ置換すればいいです。TeraPad での置換のやり方は、ctrl+Rを押すか、メニューから「検索」→「置換…」を選ぶかして、下のようなダイアログを出してー。

こんな感じに設定して、「すべて置換」を押しちゃえばいいじゃん!!!完成!!!!!

この調子で、ケルジット → カーギット化とかもしていけばokでーす。

Mount&Blade Warband の翻訳は難しくないです。むしろすごく簡単。なので気軽にやってみよう!という感じのブログを書きたいと思った。なので書いてみることにした。

とりあえず、俺が使ってるツールとかの環境晒しをしてみる。

テキストエディタ:Terapad (http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/)

テキストエディタはUTF-8形式で保存できるものならなんでもいいです。Terapadはもうずっと愛用していて、MB翻訳のために使い始めたわけじゃないです。MB翻訳だけならもっとやりやすいエディタがあるかもしれない、使い慣れたエディタで、UTF-8が使えるなら、無理にTerapadを選ばなくてもok!

Terapadでcsvファイルを開いたら、ウインドウの下部にあるステータスバーの右下を見れば、文字コードがなんなのか一目瞭然なのだ。

こんな感じ、一目瞭然~!!

UTF-8 になってる所が、もし、 SJIS とかになっていたら、UTF-8 に文字コードを変えて保存してやる必要がある、ので、こうする。


ファイル → 文字/改行コード指定保存 を選ぶ。と、↓このダイアログが出る

文字コードをUTF-8にしてOKをクリックでコード変換終了~。UTF-8と、もうひとつUTF-8Nというやつがあって迷うかもしれない。これはBOMが付いてるか付いてないか、ということを表している。BOMが何なのかとか、何の略か、とかは翻訳に関係ないから詳しく説明してもしょーがないんで気になったらググってみてね、UTF-8NはBOMなしって事で、Mount&BladeではUTF-8を選んでおけば問題ないでーす。

マージとか:WinMerge (http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8165/winmerge.html)

2つのファイルを比較して、それをマージさせる作業が楽にできると、翻訳作業が非常にやりやすいので、比較/マージツールがひとつあるといいです。WinMerge があれば比較マージ作業はバッチリだぜぃー。

たとえば、何千行とあるファイルから、まだ翻訳されていない行を手動で探すのは大変すぎるので、↓こんな感じで、未翻訳のcsvファイルと、翻訳が進んでるcsvファイルを比較する。

で、開くともう、↓こんな感じで、変更が入った行が黄色で表示されて、変更の無い行=未翻訳な行が一発でわかりまーす、便利!

というわけで、とりあえず、テキストエディタなんてwindows付属のnotepadしか使ってないよーって人や、比較マージツールなんて使ったことないよーって人は、この2つのツールを導入してみるのはいかかでしょうか。MB翻訳作業以外の色々な局面で使えるツールだから、インスコして損はなし!

以上、ツールさらしでした。次回はなににすっかな!

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