——未来

孫「おじいちゃーん、外国の映画みにいくからコンニャク買いたいんだけど、お小遣い無くてさ」

爺「しかたがないのう(ちゃりちゃり)」

孫「わーい!」

爺「しかし今の世の中は<ほんやくコンニャク>があって便利じゃのう。ワシの若い頃は吹替えっていうのがあってな」

孫「ふきかえー?」

爺「映画のシーンに合わせて声優が日本語をあてるんじゃ、そうすることでほんやくコンニャクを食べたかのように映画を楽しめる、という寸法じゃ」

孫「へぇー面白そうだし、コンニャク苦手な人でも楽しめるし、お腹いっぱいで食べられない時にも便利だね!」

爺「しかしなあ、その声優に人気があるとか有名であるというだけで声優経験が乏しい人でもなんでもかんでも起用することがあってなあ、画面と声が全然合ってないという事も多々あったんじゃよ」

孫「それじゃ、最近のコンニャクと一緒だね」

爺「?」

孫はコンニャクを買ってきて爺に見せた。パッケージには「もう洋画は怖くない!主役の声が○○(未来のイケメン日本人俳優)になる!」という文字があった。

活きのいいアサリを沢山手に入れたので、王子と撫子に分けてあげた。

帰宅した王子は早速アサリの砂抜きに取り掛かる。しばらく塩水につけていると、アサリに付いていたらしい小さなカニが這い出してくるのを見つけた。王子はスマホを取り出し「アサリからカニ」というワードでググり始める、すると情報が色々と出てきた。このカニをどうしたらいいのだろう。

その頃、撫子のほうも帰宅しアサリの砂抜きを始めていた。彼女のアサリにも小さなカニがついていたが、活きのいいアサリにはよくある事なのを知っていたので特に何も考えることなく放置した。

二人は晩御飯にアサリを食べた。とてもおいしかった。

翌日、二人が私の所に来てアサリのお礼を言ってきた。そして王子が小さなカニの事を切り出してきた。

結局王子はカニを可愛そうに思い、わざわざ海まで行って放してきたらしい。対して撫子のほうは気にせずカニごと茹でて味噌汁にして食べたそうだ。

この後、王子と撫子は互いのカニへの処遇について激論を交わし結構な喧嘩に発展することになるが、私は王子も撫子もどっちもかわいくて好きだから、適当な所で落としどころが見つかるといいなあ、と、ただそう思う。

(フィクション)

前回記した話に、新たな動きがあった。結論から言えば、ひとまずシンバは生きている。

社長にも良心の呵責はあった。

小さいながらもの一企業の長として、近隣住民とのトラブルを抱えるわけにはいかない。かといってシンバを一から躾けることは自分には出来ないだろう、そして家族の助けも得られない。このまま保健所からシンバを連れ戻しても、同じようなトラブルが起きることは目に見えている、だからシンバは手放すしかない。しかし、このまま保健所で処分というのはあまりにも酷い仕打ちではないだろうか。

そう考えて、シンバはひとまず保健所から社長の親戚の家へと移ることになった。これでシンバは一命をとりとめたが、まだ根本的な解決には至っていない。

その後も色々と進展はあるものの、文章に記すのはここまでにしたい。

シンバの一件以来、村上春樹さんの壁と卵の話の事をよく考えていた。多くの人が、ひとまず卵の側に立って物事を考えていくというのは、必ずしも絶対に正解にたどり着く確証はないけれど、致命的な間違いへは絶対に進まないよなー、と。

不条理の種に対抗する唯一の手段かもしれない。

久しぶりに風邪を引いた時に、こんな話を聞いて、そしてその日の夜に観た夢の話。

———————-

とある電設業を営む会社には、明け方になると激しく吠える犬が居た。名前をシンバという。

シンバは子犬の頃にこの会社の社長が連れてきた。以来8年ほどの間、この会社の敷地に建てられた犬小屋で寝起きし、餌を与えられ、知らない人間に吠えかかり、知っている人間とは柔和な態度で接した。慣れた人にとっては気のいい犬だったが、多くの人間にとってはしつけのなってない頑固で嫌な犬の印象しか持てないような犬だった。

シンバは明け方に吠えた。そうすると飼い主が家から出てきて、首輪の鎖を解いてくれることを知っていた。自由になったシンバは、自分の縄張りを巡回し、然るべき場所へ小便や糞をして、朝ごはんの時間になったら戻ってきた。

一切散歩に連れて行ってもらえないシンバにとって、この自由なひとときは必要なものだった。とはいえ、この会社の所在地は田舎ながらも住宅が密集する地域、このような飼い方が許されるわけはなかった。近所の住民からは、お宅の犬がまた明け方にうるさく吠える。お宅の犬がまた離れている、あちこちで糞尿をばらまいていると再三苦情が来ていた。

その日もシンバは当然のように吠え。社長は面倒くさそうにシンバの鎖を解いた。そしてこれがシンバにとって、あらゆることの最後になった。通報を受けた保健所が野良犬としてシンバを捕らえたのだ。

これを確認したご近所さんの一人は社長に事の顛末を話し、今後また同じような事があれば同じように保健所にお願いするし、それが嫌なら裁判で決めましょう。と強硬な姿勢をとった。

保健所からは、1週間以内に引き取りに来て下さいと通達された。

ある日、社員は片付けられた犬小屋に気付き、社長にどうしたのかと聞く。

「シンバいなくなっちゃって戻ってこないんだよ」

数日後、この社員が本当のことを知るに至り、私も知るに至る。

———————-

どうすることもできない、行き場の無い怒りのような、黒い蠢きのような気持ちを、どこにも吐き出すことが出来ないとき、それが不条理の種となってポロリと辺りに散らばる。それは梅干しの種のような皺を持ち、鮮度の悪い内蔵のような色をした、不定形の種で、大小様々ある。

辺りを見渡すと、一面にその種が撒かれている事に気づく、いつの間にか種に覆われた世界に立っている。

突然この種が世界にばら撒かれたというよりは、自分の目がこの種を実体として見る事が出来るようになってしまったようだった。

しかし、これが見えたからと言って、どうしたらいいのかは全く解らない。なにしろ辺り一面。大量にばら撒かれてある。むしろ地面が見える場所が無いくらいまでにびっしり撒かれている。まるでこの状態こそが正常であるかのような、自然の摂理の如き有様なのだ。

自然の摂理なのかもしれない。という思いもこみ上げる。我々の周りには常に、どうすることもできない、どう乗り越えていいのかも解らない、回避のしようの無い、不条理な出来事で充満しているのかもしれない。それは、全く納得のいかない事だけど、どうすることもできないものだから、種となってこぼれるしかないのかもしれない。そして、こぼれた種が発芽した時、恐ろしい出来事に生者を飲み込み、更に種を増やす。絶望のような気持ちと吐き気に襲われて目を覚ました。そんな悪夢。

カトリン「クレティ、こんなところでどうしたの?ホームルーム始めますよ」

クレティ「せんせー、ボルチャが私のパンツ盗んで逃げたので仕留めてやったんだけど」

クレティの指差すほうを見ると、背中にナイフが突き刺さったボルチャが居た。縞パンを頭に被ってうつ伏せに倒れており、尻には矢も刺さっている。

カトリン「あらまーボルチャったら」

クレティ「このクソボルチャが更衣室からニヤケ面で逃げようとしたので、ナイフを投げてやったの、水銀のように滑らかにね」

カトリンは、ボルチャの遺体の検分を始めた。

カトリン「あれ、パンツがもっこりしてると思ったら、すごいタンコブ」

クレティ「ああーそれは剣道部のマテルド先輩が、通りがかりに木刀でやってくれたんだよ、スピードボーナス185%ってとこだったね」

カトリン「ふうん、それならこの子、b系ダメで乙ってればワンチャン気絶で済んでるかもね、この矢は?」

クレティ「たぶんデシャヴィがスナイプしたんだと思うよ、どこだかわからないけど」

カトリンは振り返って校舎の屋上を見た、影のようなものがスッと動いたような気がした。

カトリン「まったく物騒な娘ねえ・・・。まあ、ボルチャは保健室でジェレムス先生に診てもらうから。あなたもパンツ持ち帰ってはやくホームルー・・・あれ?」

クレティ「どうしたの?」

 

カトリン「まあ!!これ私の縞パンじゃないのー!!!」

ボルチャ「!!!ウボァーー!!エレエレ」

 

ボルチャは自身が被っていたそのパンツで行った、数々のクンカクンカスーハー的な事象が走馬灯のように頭を駆け巡り、嘔吐した。

 

クレティ「えーっ!!!(ゴソゴソ)うわー私、パンツ履いてた!!(ガバッ)」

ボルチャ「ブーーーーーーーーーーー」

 

クレティが屈託なくスカートをたくし上げ、その隠された部分を公にさらすのを目の当たりにしたボルチャが鼻から盛大に出血し、出血多量にて再度気を失った。しかしその顔には笑みすら浮かんでいた。

 

 

ジェレムス「ほっといても治るわ、コイツ、明日にでも花壇に水やりにくるマルニドが気付くだろ」

ジェレムス先生はそう言うと同時に保健室の窓からボルチャを花壇に投げ捨てた。

 

その夜。学年主任のブンドゥク先生が、仮死状態のボルチャの頭から、そっとカトリン先生の縞パンを回収し、恍惚の笑みを浮かべてスーハーする様を、音楽教師のニザールは見てしまった。しかし、彼は優しく微笑むと、気付かれないようにそっとその場から離れて行った。(つづきません)

 

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<登場人物紹介>

m-・・・精神の建屋が水素爆発し、心の燃料棒(=自我)が一部溶融してしまい予断の許さない男

エダノ・・・m-が生み出したメタファー、m-の内的状況に詳しい、m-とneta

デシャヴィさん・・・CV:林原めぐみ

「圧力容器の気圧減少!」

「なにぃ!なぜだ!!水位が下がっていってるぞ!注水いそげ!なにやってんの!」

「しかし大人のキリンレモンの弾数が残りわずかなのです!」

「なんだとぉ!m-のやつ、いつも買いだめしていただろ!!」

「それが・・・ここ数週間は、いつものように買いだめすると買占め厨みたいに見られるよなぁー、とか思って買い控えをしていたんです」

「くっ!!風評を気にした結果がこれかっ!仕方がない!海水でもなんでもブチ込め!!」

「ダメです!海なし県です!」

「いかん!露出するぞ!!!」

「圧力容器内の温度が急上昇!溶融が再開された恐れがあります!!」

「まずいな・・・どうしたら・・・!」

焦る二人のおっさんの後ろから、ずいずいと前に出てくるデシャヴィさん。

「おい君!防護服なしじゃ危険だ!被曝するぞっ」

「もうだめぽぉ・・・・再臨界しますっっっっ!!!」

 

きゅいいいいいいいん

 

デシャヴィ「・・・あなたの自我は、何色?」

 

<<<<<ピカッッッッッ>>>>>>>

 

がばっ!!!

 

・・・はーっ、はーっ・・・・夢、か・・・・。

 

 

隣には、ぐっすりと眠るエダノが居た。

・・・なんで俺は、エダノなんかと寝ちまったんだろう・・・俺はどうしちまったんだろう。あの、エダノに襲い掛かった時に感じた、ドロリとした感覚は、溶融したっていう、俺の自我の一部だったんだろうか。エダノは言った”一度溶融したものは元に戻ることはない”と。もし、溶融していない部分が、今の俺の自我であるとしたら、溶融してドロドロになった部分は、いったい何なんだろう。

 

>>>お前以外の何か、だよ

 

m-はその声に驚いて体が硬直した。寝ているエダノ以外には人がいないはずの部屋の、隅のほうから人の声がしたことも十分驚きだったが、なによりその声が自分自身の声であったことに恐怖を感じた。

 

・・・お、おまえは、だれ・・・

 

部屋の隅を凝視すると、黒い影のような物体があることに気付いた。影のような物体は、のそりと立ち上がったような風に一回り大きくなった。

 

>>>くくく、わかってるくせに、俺がその、ドロドロに溶融した部分の、お前自身だよ

 

・・・お・・・・おまえがっ、おまえが・・・、ようは、おまえがエダノと寝たんだな、俺の体をつかってっ。そういうことか?

 

>>>くくく、まあ、そういうことだね。しかし、俺の体、なんて言ってられるのも、今のうちだ。炉心溶融はどんどん進んでいってる、燃料棒が半分以上溶融したら、俺とお前は入れ替わることになる

 

・・・!!!

 

——なにっ、実体化してしまったのか!貴様ァッ!!!

 

エダノはものすごい勢いでベットから飛び起きて影のような物体へ飛びかかっていった、影はスルリとした動きで横に避けた。

 

>>>エダノ。もうあきらめたほうがいい。あいつはもう終わりだ

 

——いいや、終わってなどいないぞ!

 

エダノはもう一度、影に掴みかかろうとしたが、影のほうが巧みな体捌きで避けつつ左ジャブをエダノの顔面へ打った。その一撃を受けてエダノのほうも打撃勝負を見越した構えに変えた。

キックボクシングよりは幾分間合いの狭い、MMAのような緊迫した間合いとなった、お互いのすべての打撃が射程距離に入っている。m-は無意識に握りしめていた拳が汗ばんでいるのを感じた。

両者オーソドックスに構え、相手の出方をうかがった。

影が右ローを見せる、エダノは少しタイミングが悪かったがカットした。

一呼吸置いた後、エダノがすこし踏込むそぶりをみせると、その動きに反応して影が右を見せながら両足タックルへと移行した。

するどい飛び込みだった

しかしエダノは冷静に膝を置いていた。影の顔面を的確にとらえる。

 

ゴキィッ!

>>>がっ・・・!!!

 

影はどさりと倒れこみ、そのままドロドロの黒い粘液のようになった。

 

 

・・・エダノつぇええええええ!!!

 

床に溜まった黒い粘液は、徐々に容積を少なくしていくようにして消えていった。

 

——ふう、m-さん、ご無事でしたか

 

・・・エダノおまえ、総合とかも出来るんかよ、すげえ、頼もしすぎるだろ。

 

——さきほどの者は、m-さんの内的世界においては超高濃度の放射性物質そのもので、大変危険な存在でありました。つまり・・・

 

・・・俺の、溶融した自我の一部なんだろ?

 

——そうです、物分かりが良いですね

 

・・・さっきアイツが言ってたからな。いずれ燃料棒が半分以上溶融すると、アイツが俺の自我と入れ替わるらしい。

 

——心の燃料棒が半分以上の溶融を示すと、m-さんも現在の自我を維持することは非常に困難となるのは間違いありません

 

・・・溶融を止めるには、どうしたらいいんだ?

 

——とにかく今は注水作業によってゆっくりと冷やしていくしかないでしょう

 

・・・大人のキリンレモン

 

——そうです。絶やさずに飲み続けるしかありません

 

・・・しかしエダノよ、俺の原子炉というのは、元から大人のキリンレモンを必要としていたのか?

 

——いいえ、本来は原子炉の温度を一定に保つための冷却装置が稼働しているのですが、m-さんは何らかのきっかけとなる事象によってその装置が動かない状態となってしまったのです、精神の建屋が崩壊したのも、この冷却装置が機能しないために発生したのです

 

・・・冷却装置か・・・その装置は壊れているのか?直すことはできないのだろうか・・・

 

——冷却装置はある程度修復作業が必要だと思われますが、電力さえ確保できれば起動させることは可能なはずです

 

・・・電力か、じゃあ電力をさっさと供給してやればいいじゃん

 

——それが難しいのです、電力を復旧させるには、内的世界に送電線を引き込む作業が必要となります、これは、m-さん自身にしかできない作業です

 

・・・なんで?俺、送電線なんて触ったことないよ、専門家にやってもらったほうが絶対うまくいくでしょ

 

——m-さんの内的世界に、他者が外側から介入することは不可能なのです、つまり私秘性です。本人だけができることなのです、ちなみに送電線を引き込む作業、という作業そのものもある種のメタファーですから、専門的知識は必要ありません。

 

・・・なんかよくわからんが、まあつまりは、俺が何か、やる気にならないとダメなわけだ。

 

——そうです、m-さんが行動すれば、状況は好転する可能性が大いにあります。

 

・・・よし・・・なんとか、やってみよう。

 

——そうですか、では私も微力ながらお手伝いいたします

 

(つづくっぽい!)

いつものようにPCの前でぼんやりと過ごしていると、ふと背後に人の気配を感じた。

振り返るとエダノが座っていた。

・・・おい、なんでまた出てきたんだ?

 

——それは、m-さんが私を必要としているからだと認識しておりますが

 

・・・いや、全然必要としていないよ、むしろこの数週間、あんたの顔を見すぎているからしばらくはみたくないくらいだし。

 

——そんなことはありませんよ、私はm-さんが生み出したメタファーなのですから、何らかの因果関係があってここに現れ出でているのです

 

・・・あんたは自分自身のことをメタファーだと言うが、なぜメタファーがそうやって平然と俺の前に存在することができるんだよ。

 

 

——m-さんという個体に対しての客体としての私ですから、メタファーが客体として存在することは可能であります、ですので、私はこうしてm-さんの前に物質的に存在しているのである、と認識しております

 

・・・わけわかんねえ。もうさー、でてきたんなら何か役に立ってくれればいいのによー。

 

——ですから、先ほども申し上げました通り、私は何らかの因果関係によってm-さん自らが生み出したわけですから、今こうしている間にも、私が何らかのお役に立っている、という認識で間違いありません

 

・・・どう考えても役に立ってねえよ・・・そもそもメタファーだったらさー、枝野さんの姿じゃなくてもいいはずでしょ、もっとさ、グラビアアイドル的なのとかさ、そういう風貌なら、目の保養にもなったり、色々と捗ると思うんだけど。

 

——それは私のほうが聞きたいくらいです、なぜ私が現官房長官の風貌なのか理解できません、まあ、私は単なるメタファーですから、自らを理解するなどという事は不可能ではありますが・・・

 

・・・えっ、じゃあ見た目はなんだっていいの?

 

——何度も申しました通り、私はm-さんが生み出したメタファーです。ですので、メタファーでありさえすればどのような存在でも良いということになります

 

・・・なるほど、それはいいことを聞いた、じゃあエダノじゃなくてデシャヴィさんがいいな!デシャヴィさん出してよ!

 

——どうぞお好きなようにお出しになると良いです

 

・・・でてこいでてこい、デシャヴィさんでてこい!!!

 

 

・・・くそ、でてこい、デシャヴィさんでてこおおおおおおおおおおい

 

 

・・・・・・

 

・・・チクショー!でてこないじゃないかクソ、うそつき!!!

 

——もう少しやり方を変えてみては?例えば、目をつぶって手を合わせて念じてみるとか、そのような儀式的プロセスを踏まえてみるというのはいかがでしょう

 

・・・よし、じゃそれやってみる。(目をつぶり手を合わせ)うおおおおおおおデシャヴィさん出てこいぃいいいいいいいい!!!!

 

激しく手をこすり合わせて拝みまくるm-。

 

・・・うおぁあああああああッッッ!!!

 

目をカッっと見開いたm-の前には、なぜか浴衣姿のデシャヴィさんが座っているのであった。

 

 

・・・うおおおおおお!!!すげーーーほんとにデシャヴィさんが出てきた!!!しかもなぜか浴衣姿で!!

 

——なんらかの意図があって浴衣姿になっているのでしょう

 

・・・うわーしゃべったぁああ、すげえええ、なんでもありだな!!!

 

——m-さん自身が必要であるなら、なんでもありで存在しうるでしょう

 

・・・んじゃーさ、ちょっとさー、こう、お近づきのしるしにさー、ハグとか、しちゃおうかな、てへへ(はぁと)

 

——やりたいようにすべきでしょう

 

そう言うとデシャヴィはにっこりとほほ笑んで両腕を広げた。

 

・・・(ムッ、このデシャヴィさん・・・偽物ッ、俺が生み出したちゃんとしたデシャヴィさん的なメタファーであるなら男性恐怖症であるはずッ、このような仕草をするわけがない!これはもしや・・・・!)

 

・・・じゃぁ、いくよ

 

——どうぞ

 

・・・ところで、エダノよ

 

——なんでしょう

 

・・・ふぁっきんしっと!貴様やっぱりエダノかっ、デシャヴィさんの皮を被ったエダノなのかクソッ、クソオオッ!!!

 

——ほう、m-さんもなかなか鋭い、私は・・・

 

ガッ!

 

m-は怒りにまかせてエダノを突き飛ばした、エダノは体勢を崩されてしまい、座ったままの状態でイスごと後ろへ倒れた。

 

ドッ!ドゴッ!

 

・・・あっ、ごめ・・・

 

m-は見た、デシャヴィ的風貌を兼ね備えたエダノが、床に倒れこんでいるのを。はだけた浴衣の間から、褐色の美しい太ももがあらわになっていて、それを隠そうともせずに、上目使いでこちらを見上げてきた、頬はいくぶん赤みをおびていた。

 

——・・・私はエダノですが、m-さんが必要だから、このような姿になっているのです、だから・・・いいんですよ・・・なにをしても・・・

 

m-の中で、なにかがドロリとうごめいた。溶融した自我の一部かもしれなかった。しかし今は、下腹部のうずきをどうにかしたい気持ちでいっぱいになってしまった。

 

・・・エダノっ、俺・・・・!!!

 

——m-さん

 

・・・うおおおおエダノぉおおおおおお!!!

 

m-はおもむろにエダノに襲い掛かっていった

 

ぼむっ

 

——しまった!術が解けてしまったってばよ!

 

・・・うおおおエダノおおおおオオオ!!!

 

——m-さんちょっと待って、ちょっと、ちょお!!!

 

がっし

 

<以下、濃厚なガチホモ展開>

 

(筆者ノーマルですから、これ以上は脊髄反射での筆記が無理でした。しかしこれ書いているうちに元気でてきた。みなさんも、元気がなくなったら脊髄反射で文章書いてみるのオススメ!!ブログにうpするのは黒歴史になるからオススメできないけどね)

文章がまとまらない、まとまらないっ、などとのたうち回って呻吟とする日々。

なぜだっ、なぜまとまらない。もう書く事は全部決まってて、順序良く並べればいいはずっ、

しかし順序良く並べたはずのものが全くまとまっていないのだ。なぜこんなにもまとまらないのか、なぜ今まで普通にやってた事が急にできなくなっちゃったんだ。なぜ出来ないのかッ!くぉおおおおっ!

 

 

orz

 

 

——m-さん、落ち着いて冷静な行動を

 

えっ、誰だ?

 

——ここですよ、m-さん

 

!!!あんたはっ

 

 

なっ!あんたはッ、なんであんたがココに?会見は大丈夫なのか!?

 

——いや、私は枝野現官房長官ではありません、私はエダノです。

 

エ・・・エダノ・・・?

 

——そう、私は、m-さんが超自然学的に生み出した、メタファーとしてのエダノなのです。

 

・・・そうかメタファーか、ようは夢みたいなもんだ、なら安心した。

 

——そうです、まさに夢のようなもの、しかしまだ安心する状態ではないです、m-さんの精神は予断を許さぬ状況が続いておると認識しております

 

・・・エダノ、俺の精神は放射能にやられちまったんだろうか。

 

——いえ、現在の放射線量では、ただちに影響は出ないレベルです

 

ならどうして・・・

 

——現在調査中ではありますが、m-さんの精神内で、なんらかの爆発的事象によって、精神の建屋が破壊された恐れがあります

 

精神の建屋ってなんだそれ、爆発しちゃってもいいものなの?

 

——建屋は破壊されましたが、精神の格納容器は健全性を保たれてると認識しております。

 

そうか、なら俺の中の原子炉はまだ生きているということか

 

 

——いえ、死んでますよ

 

えっ

 

——m-さん、あなたの精神の圧力容器内の水位が減少しまして、心の燃料棒が露出した状態が続き、一部溶融したおそれがあるのです

 

ええっ、心がメルトダウンしちゃったの?

 

——いえ、その後圧力容器内へ大人のキリンレモンを注入し続けることによって、水位が上昇して安定しました。

 

 

さすが大人のキリンレモン!飲んでてよかった!

 

——しかし燃料棒は一部溶融しました。これは揺るぎ無い事実なのです。精神の炉心にある燃料棒はいわば自我そのものです。これが部分的ではありますが溶融してしまったのです

 

自我が、溶融してしまっただと・・・、それじゃ俺の今の、この、自我というものは、溶融する前のものとは全く違うということなのか?

 

——いいえ、m-さんの自我がまったく別のものになった、ということはありません、あくまで、自我の一部が部分的に溶融した状態にある、ということです、以前のm-さんの自我と、ほとんど同じものですが、一部整合性の取れない所が出てきているのです。

 

なるほど、文章がまとまらない、とかも、そのせいなのか?

 

——詳しくは調査しなければわかりませんが、現在の原子炉の状況が影響を及ぼしているのは間違いないでしょう。

 

そうか・・・部分的に溶融した自我を元に戻すことはできるのだろうか・・・

 

 

——一度溶融したものは元に戻ることはありません。むしろこのまま冷却を進めて原子炉が安全になったとしてもいずれこの原子炉は廃炉にせざるを得ないという事が、m-さんにとっては非常に問題となってくるでしょう

 

廃炉って・・・心が無くなっちゃうということか

 

——そうなります。いっそ廃炉にしてしまうか、それとも溶融した部分とうまく折り合いをつけて、今後も炉を稼働させていくのかは、m-さん自身が決めることです

 

夢なら覚めてくれ・・・・

そう思いながら寝ることにしよう。

明日はエイプリルフールなんだから。