いつものようにPCの前でぼんやりと過ごしていると、ふと背後に人の気配を感じた。

振り返るとエダノが座っていた。

・・・おい、なんでまた出てきたんだ?

 

——それは、m-さんが私を必要としているからだと認識しておりますが

 

・・・いや、全然必要としていないよ、むしろこの数週間、あんたの顔を見すぎているからしばらくはみたくないくらいだし。

 

——そんなことはありませんよ、私はm-さんが生み出したメタファーなのですから、何らかの因果関係があってここに現れ出でているのです

 

・・・あんたは自分自身のことをメタファーだと言うが、なぜメタファーがそうやって平然と俺の前に存在することができるんだよ。

 

 

——m-さんという個体に対しての客体としての私ですから、メタファーが客体として存在することは可能であります、ですので、私はこうしてm-さんの前に物質的に存在しているのである、と認識しております

 

・・・わけわかんねえ。もうさー、でてきたんなら何か役に立ってくれればいいのによー。

 

——ですから、先ほども申し上げました通り、私は何らかの因果関係によってm-さん自らが生み出したわけですから、今こうしている間にも、私が何らかのお役に立っている、という認識で間違いありません

 

・・・どう考えても役に立ってねえよ・・・そもそもメタファーだったらさー、枝野さんの姿じゃなくてもいいはずでしょ、もっとさ、グラビアアイドル的なのとかさ、そういう風貌なら、目の保養にもなったり、色々と捗ると思うんだけど。

 

——それは私のほうが聞きたいくらいです、なぜ私が現官房長官の風貌なのか理解できません、まあ、私は単なるメタファーですから、自らを理解するなどという事は不可能ではありますが・・・

 

・・・えっ、じゃあ見た目はなんだっていいの?

 

——何度も申しました通り、私はm-さんが生み出したメタファーです。ですので、メタファーでありさえすればどのような存在でも良いということになります

 

・・・なるほど、それはいいことを聞いた、じゃあエダノじゃなくてデシャヴィさんがいいな!デシャヴィさん出してよ!

 

——どうぞお好きなようにお出しになると良いです

 

・・・でてこいでてこい、デシャヴィさんでてこい!!!

 

 

・・・くそ、でてこい、デシャヴィさんでてこおおおおおおおおおおい

 

 

・・・・・・

 

・・・チクショー!でてこないじゃないかクソ、うそつき!!!

 

——もう少しやり方を変えてみては?例えば、目をつぶって手を合わせて念じてみるとか、そのような儀式的プロセスを踏まえてみるというのはいかがでしょう

 

・・・よし、じゃそれやってみる。(目をつぶり手を合わせ)うおおおおおおおデシャヴィさん出てこいぃいいいいいいいい!!!!

 

激しく手をこすり合わせて拝みまくるm-。

 

・・・うおぁあああああああッッッ!!!

 

目をカッっと見開いたm-の前には、なぜか浴衣姿のデシャヴィさんが座っているのであった。

 

 

・・・うおおおおおお!!!すげーーーほんとにデシャヴィさんが出てきた!!!しかもなぜか浴衣姿で!!

 

——なんらかの意図があって浴衣姿になっているのでしょう

 

・・・うわーしゃべったぁああ、すげえええ、なんでもありだな!!!

 

——m-さん自身が必要であるなら、なんでもありで存在しうるでしょう

 

・・・んじゃーさ、ちょっとさー、こう、お近づきのしるしにさー、ハグとか、しちゃおうかな、てへへ(はぁと)

 

——やりたいようにすべきでしょう

 

そう言うとデシャヴィはにっこりとほほ笑んで両腕を広げた。

 

・・・(ムッ、このデシャヴィさん・・・偽物ッ、俺が生み出したちゃんとしたデシャヴィさん的なメタファーであるなら男性恐怖症であるはずッ、このような仕草をするわけがない!これはもしや・・・・!)

 

・・・じゃぁ、いくよ

 

——どうぞ

 

・・・ところで、エダノよ

 

——なんでしょう

 

・・・ふぁっきんしっと!貴様やっぱりエダノかっ、デシャヴィさんの皮を被ったエダノなのかクソッ、クソオオッ!!!

 

——ほう、m-さんもなかなか鋭い、私は・・・

 

ガッ!

 

m-は怒りにまかせてエダノを突き飛ばした、エダノは体勢を崩されてしまい、座ったままの状態でイスごと後ろへ倒れた。

 

ドッ!ドゴッ!

 

・・・あっ、ごめ・・・

 

m-は見た、デシャヴィ的風貌を兼ね備えたエダノが、床に倒れこんでいるのを。はだけた浴衣の間から、褐色の美しい太ももがあらわになっていて、それを隠そうともせずに、上目使いでこちらを見上げてきた、頬はいくぶん赤みをおびていた。

 

——・・・私はエダノですが、m-さんが必要だから、このような姿になっているのです、だから・・・いいんですよ・・・なにをしても・・・

 

m-の中で、なにかがドロリとうごめいた。溶融した自我の一部かもしれなかった。しかし今は、下腹部のうずきをどうにかしたい気持ちでいっぱいになってしまった。

 

・・・エダノっ、俺・・・・!!!

 

——m-さん

 

・・・うおおおおエダノぉおおおおおお!!!

 

m-はおもむろにエダノに襲い掛かっていった

 

ぼむっ

 

——しまった!術が解けてしまったってばよ!

 

・・・うおおおエダノおおおおオオオ!!!

 

——m-さんちょっと待って、ちょっと、ちょお!!!

 

がっし

 

<以下、濃厚なガチホモ展開>

 

(筆者ノーマルですから、これ以上は脊髄反射での筆記が無理でした。しかしこれ書いているうちに元気でてきた。みなさんも、元気がなくなったら脊髄反射で文章書いてみるのオススメ!!ブログにうpするのは黒歴史になるからオススメできないけどね)

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